会報227号巻頭言

2011年10月24日(月) 9:25 pm   事務局だより

 
            全国農業教育研究会 第41回大阪大会
                         新しい境地を開いた大阪大会    
                  ~中学校技術科「生物育成」に向けた「実技講習」~
 第41回大阪大会は、来年度(2012年)から実施される中学校技術科の「生物育成」を担当する教員に向け、全農研として初めて実技を伴う実技講習を実施した。
 20年前大阪大会において国民的課題として小・中一貫の農業教育をめざして取り組む命題を自らに課した。これについて昨年度、小学校における農の教育の実践を福島・熱塩加納で見いだすことができた(研究誌34号参照)。
 今大会は、中学生が必修として次年度から「生物育成」を学ぶ機会をとらえ、「農の教育を中学校の先生とともに学び合おう」を合い言葉に、中学校段階における農の教育をすすめる上に、この実技講習を位置づけた。
 
 大阪府立園芸高校の全面的な協力を得、圃場も含め会場をお願いできた。さらに、大阪府・大阪市の教育委員会の後援も得られた。現地実行委員による2000枚にものぼるチラシの配布やインタ-ネット等での呼びかけで、中学校教員の他、中学生・大学生・一般の方を含め大勢の参加をみることができた。実技講習に参加した感想を拾ってみると、
 ・簡素な実験で土の特性や違いを知ることができ、是非授業に取り込みたい、ネタ  としてはバッチリでした。
  ・樹木についての知識や技術を高め、生徒たちを自然へといざなうことができるようになりたい。
  ・鍬やレ-キの使い方について学んだ、自分流の使い方以外にいろいろな使い方が  あることを知って勉強になった。
  ・ボカシ肥料を作ることを初めて体験した簡単に効果的な肥料ができるので活用    していきたい。
 など、多くの参加者に好評を得ることができた。また、講師を担当した会員も、生き生きとして指導を展開していた。
 全農研始まって以来のヒット企画との評価を受け、新たな境地を開く端緒となった。今後、全農研として今回の「実技講習」の内容を冊子にまとめ、中学校技術科の先生方に普及を図り、参考に供したい。
────────────────── もくじ  ────────────────── 
大会のまとめ・・・・・・・・・・・・・1
基調報告・・・・・・・・・・・・・・・2
役員人事・・・・・・・・・・・・・・・10
活動方針・・・・・・・・・・・・・・・11
2011年度予算書・・・・・・・・・・・13
大会の感想・・・・・・・・・・・・・・14
事務局長交代・・・・・・・・・・・・・16