今年の夏福島県で開かれた技術・家庭科研究大会で阿部先生、野田先生が喜多方市の小学校で取り組まれた農業科の報告をされました。アンケートをとると児童に印象に残った農作業は米作りと大豆の栽培でした。国語の授業で大豆を習ったからだと説明されました。
調べてみる「すがたをかえる大豆」(小学校光村3年・国分牧衛)がありました。
インターネットで調べると「説明文.表現読み」の教材として多くの先生が実践記録を発表しています。私もこのような授業を受けていれば国語が好きになったかもしれません。
さて、どのような内容かというと「みなさんは毎日米や麦と同じように食べているものがあります。何だと思いますかという問いです。その答えは大豆です。煮たり、炒ったりして食べています。その他微生物の助けを借りて納豆や味噌、醤油、形を変えて豆腐にしています。
大豆がほかの作物にくらべて、こんなに多くの食べ方が考えられたのは タンパク質、脂肪など栄養が豊富で、土地が痩せていても作れるからです」
中には大豆を作ってみたいと思った児童もいたはずです。
さて、技術・家庭科ではどうでしょうか。生物育成をする時間が取れないという声も聞きます。
そこで大豆の種からモヤシを育てる教材を考えてみました。
大豆を皿に入れて大豆の大きさの半分の水を入れ、光が差し込まないようにしておくだけです。
光を求めて上に伸びようとする健気なモヤシは立派な教材になるまもしれません。
(引用 ふしぎの植物学 田中 修 中公新書)
モヤシの正体から
会員 大阪 赤木俊雄
連れ合いが会員となっている「子どもと自然学会」が福島市で第17回大会を開きたいとの意向だったので、私も現地実行委員として開催に一役買いました。大会は、去る6月2日(土)、午前フィールドワーク=さくら保育園(放射線被曝の回避努力をしながらの保育活動実践)、午後シンポジウムⅠ「放射能汚染と子どもたち」、3日(日)午前シンポジウムⅡ「放射能汚染と市民生活」、午後「総括討論「総会」という内容でした。
50名も集まればとの見込みでしたが、西は兵庫県・京都府から北は北海道まで、広範囲から70名以上の参加があり大盛況でした。終わってやれやれと思っていたら、マレーシア在住の姪っ子から、「シンポジウムのことがネットにアップされていたよ」とのメールが以下のアドレス付きで入ってきました。
皆さんも是非覗いてみてください。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-04/2012060414_01_1.html
今週後半はワイルドストロベリーの収穫期でした。摘んだ実は傷みの進行が早いので早速ジャムにして2kg超できました。11日(月)に医療生協に持ち込んで線量チェックを受け、食用の適否を判定してもらいます。いずれにしても、検体となった500g余(他の機関では1kg)は投棄の運命です。これが、福島の自給菜園生活の現状です。 (6月9日記)